重氏稲荷神社とは
當神社の主祭神は正一位重氏稲荷大明神と申し上げます。
重氏稲荷大明神は京都伏見稲荷大社に奉祀なされている宇迦之魂神を親神として現れ、伏見山に鎮座されていました。
安芸の国(広島)には元和五年(一六一九年)徳川時代、浅野家初代広島城主浅野長晟公が紀伊の国(和歌山)より転封の砌、伏見稲荷より勧請され、広島場内(三の丸付近)に社殿を造営のうえ御鎮座され、二五〇年近く安芸の国を御守護下さいました。
また浅野家五代目城主浅野吉長公は、元文三年(一七三八年)広島城鬼門除け守護神として松笠山(戸坂東山)に稲荷伸を勧請なされました。
その縁により明治初年、重氏稲荷大明神の霊魂は松笠山稲荷社の主祭神として遷座され爾来今日まで萬民を御守護下さっております。
昭和二十七年に至り戸坂惣田の現在地に社殿を造営して分魂を奉斎し、平成七年八月新社殿を造営し現在に至っております。